11月からの在宅血液透析に向けて、約11ヶ月間訓練をしてきた松田さんにお話を伺いました
血液透析は、2011年に導入してもう11年です。
若い頃に仕事柄、毎食弁当の生活をしていました。不規則な生活が長く続き、気が付いた時には糖尿病も悪化しており、のちに透析導入に至りました。
こちらの鈴鹿腎クリニックには夜間透析を希望した為、2019年に転院してきました。
私はたくさんの透析施設を転々としてきましたが、こちらの先生やスタッフの皆さんは患者への指導も丁寧で確実、プロ意識がとても高く素晴らしいと思いました
私が在宅透析をしたいと思ったきっかけは3つあります
1つ目はこちらで初めて6時間の透析をしてもらいました。ゆっくりと時間をかけて行う透析は、こんなに体が楽になるのか~と身にしみて分かり、もっと回数を増やしたり長く透析がしたいなあと思うようになりました。
2つ目は私の仕事が住職である為、急に入る仕事が多く、度重なるシフト変更や他院での臨時透析を受け入れてもらえなかった事があり、もっとスムーズにいかないものかなあと考えるようになりました。
3つ目は新型コロナウイルスが世界中に感染拡大し、基礎疾患を有する私たち透析患者は重症化しやすいという事が明らかになり、通院するのが怖くなりました。
ある日こちらのホームページで『在宅血液透析』の事を知り、妻へ話してみたところ私以上に興味を持ってくれて、すごく前向きに背中を押してくれました。
妻は針を刺すのも、血液をみるのも平気で(笑)、訓練中も毅然としてかつ冷静に対応してくれます
ここまでこれたのも妻の全面的な協力があるからです
とても心強いです
これから在宅透析が始まったら、まずは週4回、ゆっくりとたっぷりと時間をかけて透析をしたいです
そして若い時、東京から帰ってきた私を温かく迎え入れてくれた地元の方々の為にも、まだまだ仕事を頑張りたいです
今までやりたくても、透析が理由で断ってきた仕事もたくさんあります。
これからは仕事や生活に合わせて透析スケジュールを立てることができますから、『自分が望む事は全てやれる!!』と信じて、頑張りたいと思います
またこれから在宅血液透析にチャレンジしたい方の励みになれるような発信ができたら良いなと思っています
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ようやく導入までこぎ着けました。
鈴鹿腎クリニックで在宅血液透析(HHD)を希望されたのは松田さんが2人目で、実際に導入教育を行ったのは松田さんが初めてでした。
教育のためのマニュアルもなかったので、正直手探りの対応でした。
コロナ禍ということもあり、スタッフ不足になったり、教育を中断させて頂いたりと、早く在宅にしたかった松田さんに待って頂いた時もありました。
在宅透析は、自由度も高く、透析効率も期待できる治療方法ではありますが、その分ハードルはやや高くなってしまいます。
松田さんも、「導入は困難かも」と思った時期もありましたけど、在宅透析に一番必要な
『本人の強い意志』
『社会復帰への希望』
『介助者のサポート』
が失われることなく、私たちの厳しい(松田さん曰く、丁寧で確実笑!!)指導にも頑張って頂きました。
これから実際に在宅透析が始まりますが、ここからが本番です
マニュアルを守って、安全に!確実に!透析していって下さい。
私たちも出来る限りサポートしていきます!応援してます
HHD担当スタッフ 津留