こんにちわ、CE藤川です

四国お遍路旅のブログ記事の続きです
前回の記事では【香川編・涅槃の道場-その②】の旅をお伝えしました

前回は、【85番札所 八栗寺】へはケーブルカーを利用しないといけない事もあり、【84番札所 屋島寺】→【86番札所 志度寺】までのお遍路旅をご紹介しました

前回もお伝えした様に、お遍路旅もいよいよ大詰めとなり残す札所は
【85番札所 八栗寺】
【87番札所 長尾寺】そして最後の札所となる
【88番札所の大窪寺】の3ヶ所となりました

朝目覚めると、最終日に相応しい快晴でした
と言う事で、まずは【85番札所 八栗寺】を目指し、お世話になったホテルを後にして出発します

八栗寺へは、ケーブルカーを利用する必要があるため(最後まで試練?(笑)があるとは・・・流石、お遍路です
)、まずは八栗ケーブルカー乗り場を目指し車を走らせました。

八栗ケーブルカーの始発は「7:30」だったのですが、少し早く着いたので駐車場で準備や切符の購入、お手洗いを済ませ出発まで待合室で待つことにしました



時間が近づき乗車案内が始まったので、早速ケーブルカーに乗り込みます

待合室にいた時から思っていたのですが、始発&平日のためか自分以外のお客さんがいらっしゃらなかったので、『もしや貸し切り状態・・・?』と考えましたが、まさかの貸し切り状態となりました

まさに「早起きは三文の徳」ですね(笑)



出発後、ケーブルカーはぐんぐん山を登っていきます
一人、絶景を満喫しながら無事に山頂駅に到着しました


山頂駅に到着後、案内板を確認し八栗寺へ向かいます




途中、八栗の五剣山(お大師様の修行のおり、天から降った五本の剣を山に埋めて鎮護としたことから「五剣山」と名付けられたそうですが、江戸時代の大地震で1つの峰が崩れてしまい、今は4剣山となっているそうです。)、お迎え大師像にお迎えを頂き、山門に到着しました


八栗寺でのお勤めを終え、納経を頂いている時におみくじが気になったので引いてみたのですが、ここのおみくじは昔の言葉でのおみくじで、本をお借りして意味を調べるという風流なおみくじでした

帰り、なんと・・・切符を紛失してしまい・・・
とりあえず「帰りの切符を買わないといけない」と思い、切符売り場の窓口に行って事情を説明し購入しようとしたら・・・・(係の方は往復を買っているのを知っていたのか)「大丈夫ですよ~、よくいらっしゃるんですよ~」と対応して頂きました・・・・
(涙)
何だか申し訳ない気持ちもありましたが、人の優しさに本当に癒されました
ちょっぴりトラブルもありましたが、帰りのケーブルカーに乗り(帰りも一人でした
笑)無事に下山できました
これで残す札所は、【87番札所 長尾寺】と【88番札所 大窪寺】の2つになりました。
『あと2つ~
』という気持ちを抑えつつ、次の札所である長尾寺へ車を走らせます


車を走らせること、約15分・・・、「87番札所 長尾寺」と言う看板と共に、長尾寺に到着しました。

残り2つと言う事で、お経を唱える声にもより気合が入ります



そして長尾寺でのお勤めも終わり、

大窪寺への看板を眺めながら『いよいよラストか~』と思いながら、出発の準備をします。長かったという言う感情よりも、正直『もう終わってしまうのか~
』と言う気持ちの方が強かったですね・・・。
最後の札所になりますが、気を抜かず安全に車を走らせる事、約30分・・・
無事に【88番札所 大窪寺】に到着しました

駐車場はいくつかあったのですが、自分的には【山門→ 本堂 → 大師堂 → 仁王門】の順で回りたかったので、少し離れていますが仁王門近くの駐車場に止めました。
流石に最後の札所の仁王門だけあり、かなり大きく・立派でした
仁王門は後でくぐるので、そのまま道なりに山門へ向かいます。


そして山門に到着し、いよいよ最後のお遍路修行が始まります。
一歩一歩噛みしめながら、山門の階段を登っていきます



大窪寺寺自体大きな札所ですので、ゆっくり堪能しながら【本堂】→【大師堂】でのお勤めを済ませますが、最後のお経を読んでいるときは何だか感極まって涙ぐみそうになりました・・・

高まる感情を押さえながら、何とか無事に最後のお勤めを終えました


その後は納経を頂き、ゆっくりと大窪寺の中を散策しました

巨大なお大師様の像もありました、さすが満願の寺だけありますね

因みにこの写真に写っている建物は、お遍路で共に旅をする金剛杖を納めるところです。
金剛杖はお大師様の分身でもあり、金剛杖を持ちお遍路をする事は同上二人(いつもお大師様と一緒に旅をしている事)を意味しています。
ただ自分は
「この長い旅を共にした事」
「次もお遍路を回りたい」
と考えていたこともあり、お納めせず一緒に帰る事にしました



のんびりと寺院内を散策した後は、そのまま仁王門へ向かい、無事に潜り抜けました。
そうです!これで長かった四国お遍路の道のりも満願成就となりました

満願成就記念に、最後に山門に戻ってきて記念写真を撮りました

いや~、この時は本当に感無量でしたね



その後は、山門のそばにある「讃岐手打ちうどん・打ち込みうどん」で有名な「八十八庵」で、満願記念のランチを頂きました
勿論、満願達成もあり絶品の味でした

88ヶ所を無事に満願し完結~となるのですが、実は四国お遍路には満願出来た事を報告する【お礼参り】と言う習わしがあります
但し、お礼参りの形は決まった形があるわけではないのですが、先人の方達を参考にさせて頂くと・・・(1番札所の霊山寺から順打ちするのが一般的なので・・・)
①最後の札所である【88番札所 大窪寺】→ 最初の札所である【1番札所 霊山寺】を回ります(これにより、88ヶ所の札所を1つに繋ぐ意味があるそうです)
②総本山のある高野山へお参りする
※1番札所の霊山寺は徳島県にあり、徳島市の港から高野山がある和歌山県行きのフェリーがでているので、そのまま高野山へお参りにいかれる方もいらっしゃるそうです
③京都の東寺へお参りする
先ほど述べた様に高野山がお礼参りで有名ですが、高野山よりも創建が早く真言密教の聖地でもある東寺へお礼参りをされる方もいらっしゃるそうです。
また1番札所の霊山寺へ向かう際は、【本州(京都→大阪→兵庫)→ 鳴門大橋 →四国】の順に入って行きますが、京都はその玄関口ともなることから、「88ヶ所を無事に巡れます様に」と【四国88ヶ所の0番札所】として東寺詣でをする方もいらっしゃいますが、それを知ったのは後半になってからだったので、次の機会にそれで行ってみたいと思います

(長くなりましたが・・・・)自分もお礼参りをする事に決めたのですが、
日程的に高野山は難しいので、高野山は後日別でお参りする事にし、まずは【88番札所 大窪寺】→【1番札所 霊山寺】を回り、そのまま鳴門大橋を通り京都経由で帰ることから、京都で1泊し、東寺でお礼参りをして、帰路に着く事にしました

と言う事で、まずは【1番札所 霊山寺】を目指して車を走らせます


大窪寺(香川県)から霊山寺(徳島県)へ車を走らせること約1時間・・・・1番札所の霊山寺に到着しました
初めてこの【1番札所 霊山寺】を訪れたのは昨年の7月だったので、実に8ヶ月をかけて四国88ヶ所お遍路を巡った事になりますね

同じ札所なのですが、何だか心持が違って感じます。
無事にお遍路を満願し、成長したのですかね



無事に満願出来たお礼とご報告を兼ねてしっかりとお勤めをする事が出来ました

そしてお参りを終え、納経して頂くと「満願ご苦労様でした!」と言って頂き、「あっ、本当に満願出来たんだな~」と実感も湧きました

まずは霊山寺でのお礼参りが終わったので、次は東寺でのお礼参りとなります。
と言う事で東寺のある京都を目指します




四国を無事に離れ、淡路島を経由し鳴門大橋を渡り本州へと入りました
霊山寺(徳島県)を出発し、(休憩を挟みつつ)車を走らせること約4時間、京都市内へ到着しました。
京都では四条河原町周辺に宿をとり、シャワーを浴びてさっぱりした後に晩御飯を求め街に繰り出しました



満願記念の晩御飯は・・・・鰻と近江牛のひつまぶしです


日頃はお酒を全く飲まないのですが、この日は四国お遍路の修行を無事に終え、ご褒美を兼ねて日本酒を頂きました


大満足のDinnerの後はホテルまでの道のりをのんびり歩きながら、途中「京都の夜桜」や「坂本龍馬と中岡慎太郎の終焉の地でもある【近江屋跡】」を散策して満喫しました


久しぶりのお酒のためか、かなり爆睡し翌朝はスッキリ目が覚めたのでホテルをチェックアウトし東寺へ向かいました



東寺は初めて訪れたのですがかなり広く、五重塔や枝垂れ桜など境内を見回るだけでもかなり満足しましたが、きちんと大師堂でお礼参りのお勤めをし納経も頂きました

東寺でのお勤めを終わり、長い道のりを経て無事に我が家のある鈴鹿市へつく事が出来ました

自宅に着いた後は、旅の整理をしました


まずは最後の札所の大窪寺で頂いた満願証ですね~
もちろん最初に満願した「四国別格20札所満願証」もあります


各札所でお勤めをした後頂いた四国88霊場と四国別格20霊場の納経帳ですが、改めて見返すと長いお遍路修行の旅路の日々が蘇りますし、自分の一生の宝物になりますね


そして何より外せないのが、四国別格20霊場と四国お遍路88霊場、計108霊場を一緒に旅をし本当に助けてもらった編み笠・金剛杖・白衣・山野袋達です
まさに同行二人で長い長い旅を共にしてきました

最初の四国別各20霊場をスタートし、その後四国88霊場を回りきるまで約11ヶ月の年月がかかりましたが、自分的にはあっという間の感じで楽しく回る事が出来ました
またお遍路を廻れば廻るほど、
「あっ~、もっと上手にお経を読めれば良かった~」
「お寺の意味やお遍路の意味が深いなぁ~」
「次はもっとゆっくり境内を廻ったり、もっと写真に収めたいな~」
などと、更なるお遍路の魅力や次なるお遍路への修行心が掻き立てられています
四国お遍路は色々な巡礼の方法があり1回で終わるものでは無いので、次は88霊場と別格20霊場を一緒に回りたいと考えています

このお遍路の旅は区切り打ちをしたので「鈴鹿←→四国」を何度も往復したので、今考えるととんでもない距離を移動しましたし、旅費も中々の金額になったと思われますが、簡単に出来る経験でもなく何事にも変える事の出来ない経験でしたので「正に金額ではない、プライスレスな経験」ですね
(笑)
一応、これにて四国お遍路の旅は終わりとなります。
本当に長編ブログになってしましましたが最後までお付き合い頂いた事、お遍路の旅を気の向くままに紹介させて頂いた事に深く感謝です

では、これにて失礼させて頂きます
あっ、高野山のへのお礼参り日記に関しては、後日また書かせて頂けたら幸いと考えております

