四日市腎クリニック、CE藤田です
四日市腎クリニックは2010年8月の開院から12年目を迎えました


そして10月に、透析装置を全台更新しました


透析機器メーカーも変わり、当初はスタッフも新しいシステムに混乱気味でしたが
少しずつ落ち着きを取り戻してきました。

この透析装置の特徴はモニタリング機能が充実していることです

主な機能を3つ紹介します。
まず①つ目は、血液の濃縮具合をみることができる機能です。
血液の濃縮が大きいと、
・除水速度が早い?
・血圧下がるかも?
・ドライウェイト(DW)がきつい?
などの評価ができ、血圧低下などが起こらないか注意することができます。
反対に濃縮が少ないと、
・除水速度がゆっくりだから?
・血圧高い?
・DW下げた方が良さそう?
などの分析をすることができます。


②つ目は、シャントが再循環しているかをみることができる機能です。
血流不良がないと、うまく透析が行えていると思って安心してしまいますが、再循環している場合血流不良が起こらないこともあり、血液検査の悪化で気付くことがあります。
再循環率を測定すると
・血液回路の脱血や返血を逆接続していた場合、数値が高くなるため気付くことができます。
・シャント狭窄を疑い、早期に精査や治療につなげることができます。

最後③つ目は、実際の血液流量が測定できる機能です。
血液ポンプ流量が200ml/minの場合、実際の血液流量が200ml/min又は、それに近ければ透析がうまく行えていると判断できます。(再循環していないことを確認した上で)
実際の血液流量が低下している原因として
・針がうまく血管に入っていない
・シャント狭窄が起こっている
などが考えられます。
これらのモニタリング機能は、患者さんの治療を安全に行うための一助となるので、今回導入する決め手となりました







宝の持ち腐れにならないように、患者さんの治療に貢献できるよう活用していきます


