東南アジアのミャンマーへ行ってきました

如水会で働いている技士は、臨床工学技士という国家資格を持って医療の現場で働いており、臨床工学技士会という学会にも所属しています。
その臨床工学技士の仕事は多岐に渡り専門性も高く、現在では医療現場では無くてはならない国家資格の1つです。
海外にも似たような資格制度はありますが、ここまで専門性などが高く、制度として確立されている国家資格は日本以外にはほとんどないといわれています。
そのため、我々の臨床工学技士というスペシャリストが望まれている諸外国が増えてきています。
今回、活動させて貰ったミャンマーもその1つで、そう言ったスペシャリストの育成を望んでいるとの要請を我々の所属する臨床工学技士会とJICAが受け、「ミャンマー国ME育成プロジェクト」が昨年度からスタートしました。
昨年度もこのプロジェクトに参加させて頂いたのですが、今年もご縁があり、参加させて頂きました

今年も先生達や上司に相談した際に快く承諾頂き、約1週間出張と言う形でプロジェクトに参加させて頂きました。
少し前からちょっとずつニュースなどで取り上げられてきたミャンマーですが、まだ聞きなれない国の1つです。
正式名称はミャンマー連邦共和国といい、以前はビルマ連邦と呼ばれていました。
国家顧問としてアウンサウンスーチーさんがいらっしゃいます。
言語はビルマ語です。
またお寺に行くといつも沢山の人達が熱心に礼拝しているという、とても敬虔な仏教徒の国です。
寺院は日本とは違ってとっても「煌びやか」なものばかりです

シェイダゴン

お祈りしている人


ミャンマーのご飯は基本的に唐辛子を使用した料理のため結構辛かったですが、内容としてはとても日本人にあっておりとっても楽しめました

ミャンマーの食事


このプロジェクトは現在、ミャンマーの国公立の病院で看護師や技術者として働いているスタッフを全国から集め、1年コースで育成するものです。
今年度は「心電図モニターと12誘導心電図」の学内実習を担当させて頂きました

講義の様子


実習の様子


学生さん達はいつも熱心で
講義や実習を進める中で、わずかでも疑問に思った事はすぐに質問、またそれに関連したものに対して更に質問と言った様に、講師である我々が逆に圧倒されてばかりでした。
時には学生さん達の熱に駆られてこちらも熱を帯びて、中々先に進まなかったりする事もありましたが、本当に1つ1つに対して真剣なので大事なことだと感じ、一緒に1つ1つ解決していく中で久しく忘れていた気持ちや情熱に出会えた感じでした
昨年度に続き本年度もこのプロジェクトに参加させていただく中で、学生さん達の一所懸命さには本当に心打たれ、自分も改めて頑張らねばと言う気持ちを思い出させて貰えました。
実習の様子


何よりこの約1週間、ミャンマーの人の情の深さに触れる事で
「他の人を思いやり、どんなに小さな事でも良いのでその人のためにと言う心」
「人と人との繋がりを大事にする心」
「何事にも感謝する心」
と言う日本の日常生活の中では当たり前に感じるからこそ失いつつある大事な事を改めて思い出させて頂きました

集合写真


和気あいあいと

スタッフと一緒に


最後に、今年度もまたこのプロジェクトに参加する事を快く了承頂いた先生・上司の方々、この様な貴重な経験をさせて頂くためにご協力頂いたスタッフの方々に本当に感謝の気持ちで一杯であり、お礼申し上げます

微力ながら、今後も何かしらの関わりを持っていけたらと思います。
そしてこう言った貴重な経験を自分だけでなく、他の技士さん達にも是非関わって頂き力を発揮して頂けたらと思います。

(ビルマ語:ありがとうございました
)